チカラ無きデスノート

金しか無いオヤジの人生折り返しブログ

佐野氏のエンブレム問題を見ていて。日本の民度は下がったのか

佐野氏の一連の問題が一旦の収束を見せて、

知り合いは「いやーしかし日本の民度も下がりましたねぇ」

と話していた。

 

その時は「そうだなぁ」と私も思っていたのだが、

よく考えるとなんだかそうも言い切れないなと思って、

全然自分ごとじゃないのに色々と気分が悪い。

 

色んな感情が混ざってしまっているが、まず前提として

佐野氏はオリンピックのデザインはパクってないと思う。

 

こんな光栄なこと、パクって提案しないだろう。

デザイナーとして一番光栄な仕事と言ってもいい。

そんなのパクるわけないと思う。

 

一連の文章とか、報道とか見て、それでも

『いや、オリンピックの提案のやつも、絶対パクってる』って思ってる人がいるとしたら、そいつは純粋にバカだと思う。

批判覚悟で言うけど、本気でそう思ってる人がいたら人を見る目が無さ過ぎる。

 

それでさ、おそらくだけど、大多数の人が

「まぁオリンピックのエンブレムはさすがにパクってないんだろうな」

って思ってるんじゃないか?

 

パンの写真を無断転用した。もちろんこれは良く無い。

サントリーのやつは問題になるべくしてなった。

 

でもさ、皆心の奥では

「さすがにオリンピックのデザインは自分でやったんだろうな」

って思ってるんでしょ?

 

なんだか、今回の一連の話はそこが非常に気持ち悪い。

 

みんなどっかでそう思ってるくせに、

それなのにこんなに叩いてるのは大きく分けて3つの動機だろう。

 

①完璧主義者

 一度でも罪を犯してたらダメ、という考え方。

個人的には提案資料での空港の写真転用とかは商業利用じゃないから(公に出ないから)セーフだと思ってる。どっちかっていうと完全アウトはパンでしょう。

でもパンは別件だけどね。サントリーが炎上して終わるべきだったと思う。

あとまぁバレたタイミングがね。

過去ならともかく、現在進行形の事件になっちゃったからね。

 

②ねたみ、そねみ

200億手に入る、とか、デザイン業界の闇だとか、コネだとか、

そういうのがゆるせんかったんでしょう。

正直私も佐野氏が200億手に入るならカチンと来る。(これは誤報だったらしいが)

私が人生で積み重ねて来たこれまでの資産を越えるからね(笑)

「こんな若造が」「こんなデザイン一つで」って思うところはある。

 

③海外からの視線

日本人は海外からの目に弱いからね。

パクリ国家なんて思われるのは嫌でしょう。

中国のミッキーとかドラえもんとか、いつもバカにしてるくせに、自国がそうなるのは耐えられないでしょうね。

まあそれはもちろん私もなんですが、

ただ自分で自分の首を締めてるようにも見えますね。ずーっと。

 

結果から言うと、

こういう結果(取り下げ)になって良かったと思ってるんです。

 

『当選の前日に万引きしてた人が知事当選』

ってなったら知事辞職するみたいな。

 

なんかまぁそれしか選択肢ないなって話だと思う。

 

だから私の中では

「パンetcの無断使用をするようなデザイナーは五輪のデザイナーとしてふさわしくないから辞退すべき」

っていう理論で、結果そうなってるわけなんですが。

 

なんとなく世の中的には

「パクリ。パクリ。なんでもかんでもパクリ。だからダメ」

みたいな。

 

ふわーっと、核論にせずに人一人殺しにかかってるのが気持ち悪いというか。

 

そこに②の”ねたみ、そねみ”が渦巻いていて、見ていて気分が悪い。

 

冒頭で「民度が下がった」と言った人も、それに同意した私も、

ねたみそねみが渦巻いている今回の一連のできごとを、ぼんやり把握していてそう言ったんだと思う。

 

それで、何が『色々な感情で気分が悪いか』というと、

 

前述の通り、かくいう私にもねたみそねみがあるんだよね。

200億もらうって聞いたら正直ふざけんなって思うもの。

 

だから自分も大差ないな、と。

民度が低い」とか言ってる自分も

充分民度が低いなと思って色々複雑な感情だったわけです。

 

==

逆に、

「正義が悪を正した。」と思ってる人がいたら、その人は民度が下がったどころか

民度が高まってるくらいに考えてる人もいるんでしょうね。

 

ちょっとそういう人がいたら私は関わりたく無いけどね。

怖いから。

 

そういう人には『あなたはそこまで完璧な人なんですか?』

って言ってやりたいけどね。

 

まぁ、別に正義しか悪を裁いちゃいけないわけでもないのか。

 

たださ、正義とか、悪とか、何が罪かとかは一旦置いといて、

 

「ちょっとさすがにかわいそうだな」

って感情を持っている日本人が大多数であることを切に願う。

 

罪は裁かれるべきだけど、

万引き犯を平気で死刑にするような

そんな国民ではあって欲しく無いね

上がり続けるリクルート株

先日リクルート株が上場した。

知り合いの絡みで新規上場株を買う。

 

ちなみに会社の人から気まずそうに聞かれたが、別に違法では無いのであしからず。

 

今日3800円で引けたので3100からスタートで700円の上昇。

正直ちょっと上がり過ぎかなと思う。

時価総額2兆越えか。

みなグローバルを織り込み過ぎなんじゃないだろうか。

 

と、思うのでほんとはあまり上がられても困るのだが、

付き合いもあってすぐに売ることもできず

 

ボーッとして過ごす。

忙しいから株は楽しいのである。

最近暇である。

なんでだろうか。

 

特に何が変わったわけでもないのだが、

なんだか最近暇である。

 

特に今日とかすこぶる暇である。

 

そうするとつい株を見てしまう。

 

が、楽しく無い。

 

やはり一日ふわーっと見てどうこうなるものではないため、

一日時間できて見たところで何も楽しく無い。

 

忙しくしている中での株の売買、

あのキリキリとした活気が好きだったのかな、とふと思ったりもした。

 

半年くらい腐らせている株を見たら、

めちゃくちゃ損が出ていた。

 

まぁ元々遊び金だから別にどうでもいいのだが、

半年前の半分くらいになっていた。

 

なんだか特に感動も無い。

 

更年期障害というやつじゃないかと少々心配している。

絶対儲かるブレスト会 〜続き

出かけにブログを書いていたので粗い文章になってしまった。

 

<ここまでのあらすじ>

現場のブレスト会に呼ばれ、めちゃくちゃ気合いを入れてブレスト案を考えて行った私。

「1日1時間で1ヶ月で100万儲かる方法」という情報商材のようなお題に対して、

最初かなりてこずったものの、

イデアが舞い降りて「1日1時間で1ヶ月で1000万儲かる方法」を思いつく。

 

用意周到な私は実際に7日で850万の利益を出し、

それをブレスト会で披露する、という

大人としてはちょっと汚いような、「そこまでやるのかよ」と言われそうなとこまで準備し、いざ、トリを飾る自分のブレストを披露したのであった…

 

<続き>

正直に言うと内心かなり不安であった。

まず第一に「絵に描いた餅」になってしまわないか(そう思われてしまわないか)

という点。

 

そのため実際に利益を出して見せつける、という暴挙に出ることにした。

 

次に

「いや、そういうことじゃないんですよ」みたいな”オリエンを勘違いしてるんじゃないか疑惑”

これについては事前に「特に規制はありません」という言質を何度も取ったので、当日違うと言われても困るのだが、内心やはり不安であった。

そもそも今の会社と私の案が全然関係ないと言うこともあり、この点は特に不安だったが、新人君も全然会社と関係無い案を出して来たのでこれについては序盤に結構安心した。

 

最後に、この案にはいくつか問題があり、

資金が必要』、という点で誰でもできる企画ではなかった。

 

最低でも400万の資金が必要で、それを一日1〜2%の利ざやで運用するものだったため、そもそも400万くらいは無いと話にならないのである。

 

まぁ逆に言うと4000万持っている人なら月1000万の利益が出るわけだが、同時にその辺が上限に近く、月次の利益が1500万あたりが安全圏(それ以上は拡張性が無い)企画でもあった。

上限を確認する意味も含めて6000万で運用したところ、1週間で850万の利益になったのだが、この辺はちょっとリスクを含むため、やはり4,5000万の運用が限界であった。

 

あともう一個ネガを言うと、この企画は我ながらすごい企画だと思ったので、

「新人や社員が、仕事をほっぽらかしてこれをやりだすんじゃないか」

という不安があった。

 

これは絶対に避けなければならない事案である。

 

ただ、実際にやるやつがいるならまぁそれはそれでしょうがないか、と思える部分もあり、

「この8名以外、他言を絶対に禁止する」という前置きで企画説明へと入った。

 

 

長くなったが、気になるのは7名のリアクションである。

 

結果から言うと、

850万に対して⇒「すげーーー!!!!!!!」

企画に対して⇒「(よくわからないけど)すごいですねぇ」

 

なんというのだろうか、この感じ。

 

つまるところ、よく分かってないのである。

実際に稼いでおいて良かった。

悲しいかなこの子たちはこの企画のすごさがわかっていない。

まぁそれもそのはず、かなり専門的な知識が必要っちゃ必要(でもないのだが)

業界を全然知らない子からするとあまりに途方も無い話に聞こえてしまうのだろう。

 

う〜ん、悔しい。

私はほんとはもっと絶賛されたかったのだろう。

新人君たちは皆、眉間にしわを寄せて

「この人難しいこと言うなぁでもスゴいなぁ」みたいなリアクションである。

 

なんていうか、

「やり方詳細教えてください!!!!!」

と言うはずなのである。

 

絶対に。だってこんな儲かる話はないのだから。

全員が全員目を金にして

「やり方教えてください!!!!!」

となるはずなのである。

 

しかしそうならなかった。

 

ただ、そこはさすが山崎君である。

 

打合せが終わった後、私の部屋に来て、

 

「さっきの奴、あれ、まじですごいですね。僕ほんとにやってもいいですか」

と聞いて来るあたり、さすが山崎君である。

 

打合せ前、

「これ儲かりますね!僕やります!」というような奴がでてくると思い、

「なんだかそれはそれでかわいげがないなぁ」と思っていたのだが、

 

事実は逆で、ただ一人だけこの企画の旨味を理解した山崎君の「やります発言」に、

私はニヤッとして

『お前だけはやはりわかったか…』

 

越後屋と悪代官みたいなやりとりをしていたのである。

 

この歳になってなにをやってんだか

先日ブレスト会なるものがあり、

「是非社長も参加してください」

との誘いを受けて「おーいいよ」と二つ返事で参加することにした。

 

「おーいいよ」なんて言ってるが、実際は内心ドキドキワクワクしていた。

あまりそういう現場の会議、というかブレストみたいな場所には呼ばれないことが多く、

なんか、恥ずかしながら実はすごく嬉しかったのだ。

 

ということで渋い顔をしながら参加することにしたものの、

気合い入りまくりで考えに考えて案出しを行った。

 

ちなみに議題は

「1日1時間で月100万稼ぐ方法」というもので、

なぜこんな情報商材みたいなものが議題に・・・

と思えるのだが、これも新人教育の一環らしい。

 

参加メンバーは8人で、新人教育と言いつつ、

先輩が恥ずかしいものを出すわけにはいかない、という思いからなのか、

皆結構斬新な企画を提案している。

 

新人君たちの企画は正直あまりよくできたものではなく、

「いや、それ儲からないよね」という”そもそも儲からない案”から

「いや、それ1時間じゃ済まないよね」という”全然楽じゃない案”など

様々だったが、まぁなんか微笑ましい感じである。

 

その後先輩陣のブレスト案発表になり、

この辺からはまぁそれっぽい企画が出て来るのだが、

概して”優秀な人を使う案”が多く、

(まぁそれがリアルなのかもしれないが)

「それを回せる優秀なやつをそもそもどうやって探すの?」

的な問題があったかなと思う。

しかし1日1時間だとやはりそういう感じのなるのかなぁ。

 

かく言う私は何をプレゼンしたかと言うと、

正直自分で言うのもなんだが、

『まじで1日1時間で100万(っていうか1000万)儲かるビジネス(しかも自分のチカラだけで)』

を提案してやった。

 

我ながらこれはまじですごい案だな、と思った案である。

 

なんかこのタイミングで変なことを契機にすごいことを思いついてしまった。

と我ながら思う程の秀逸な案である。

 

そして抜け目無く、

実際に1週間で(営業日的に7日で)850万利益を出してその数字を会議室の場で出すという、この用意周到さ。

 

我ながら完璧である。

 

実際に利益の証拠まであるわけだから、これはもう皆驚くに違いないと思って発表したところ…

 

 

もうほんとに超絶賛された(?

 

「みんなこれくらいのもんを出してくるんだと思ってた」

なんて嫌み(恥ずかしさ?)を言いつつ

 

内心ほくそ笑んでいたのは言うまでもない。

 

この話はまた今度書こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お金はお金があるところに集まる

なんだかバカバカしくなる瞬間がある。

 

そんなこと、ずっと知っていたのだが、

お金はお金があるところに集まる。

 

先日久しぶりに自分よりお金持ちの人と飲んだ。

自分より、と言ってももうゼロの数が丸2個くらい違うんじゃないかと思えるレベルのお金持ちである。

 

正直100億持ってる人間と200億持ってる人間の違いはよくわからない。

銀行通帳だって見せ合うわけではないし。

だが、さすがに数千億なのか1兆なのか、そういうレベルでお金を持っている人はちょっと違うな、と思った。

しかもそれを生まれた時から持っている、いわゆるTOPオブボンボンである。

 

お金はお金の元に集まる。

それを長いこと痛感していて、「なんて世の中は理不尽なんだ」と思えていたし、

そういう会話がよく友人内でも出るのだが、

 

なんて言うんだろうか、

先日飲んだ人に関して言うと、もうそもそも

「お金が集まるとか、集まらないとかそういう次元じゃない」

というレベルがあることを知り、なんというか

「すげーな」と思った。

 

「お金はお金の元に集まる」のではなく、

「お金はそこにただただ、無限にあるもの」なのである。

 

なんか、笑えてしまった。

増えるとか、減るとか、そういうことをいちいち考えていないあのスタンス。

 

私も生活費や飲み代や、そんなことにいちいち増えるとか減るとかっていうことは考えないが、なんというか、そもそもお金のことをお金と思っていないあの感覚。

「あぁもうここまで来るとちょっとおれには行けない世界だな」と感じた。

 

自分が囚われていた世界をずっと見下ろして生きている人がいること。

自分が本気で口説いた女が、2秒で振られるのを見たような、

なんだかそんな虚しい気持ちを少し味わった。

 

今まで膝を付き合わしてそんな人と飲む機会が、

思えばなかったのかもしれない。

 

今日以前から推していた株価が倍以上に膨れ上がって、

この1週間で1億近い利益になっていた。

なんだか、ミクロ側の世界に自分はいるのだな、と思えた。

 

もっと早く会っていたら、なにか変わっていたかなぁ。

疲れたかもしれない

最近は自分の会社にもろくに顔を出さず、

よその会社の世話ばかりしていた。

 

別に自分で選んだことなのでだからなんだ、というわけではないのだが、

なんだか久しぶりに会社に出て、

今まで放置していたことの申し訳なさと、

自分がいなくても若手がちゃんと仕事を回して行く頼もしさとで

複雑な気持ちであった。

 

世話ついでに夜の街で飲むことも多かったのだが、

やはり銀座のクラブの女たちは美しく、嫉妬深く、そしてがめつい。

よくここまで金を中心に世の中を見れるな、と逆に関心させられる。

とはいえ自分もその輪廻の中に囚われてずっと生きて来たわけだが。

 

人間、一度囚われると、囚われていることに気づかずに何年も過ごしてしまう。

抜け出すまで分からないから怖い。

 

知り合いの和食の料理人がこんなことを言っていた。

タバコを吸っている人に本当の美味しさは分からないという。

でもおいしいものはタバコを吸ってても美味しいと思えてしまう。

でもそれは”本当のおいしさ”じゃないんだと。

 

美しいものを美しいと感じることができるのは、

できているようでできていないんだと思う。

 

美しいものを美しいと感じられるのは、

本当に限られた一部の人なんだろうと。

 

自分が今感じる美しさは、本当の美しさなのか、

世界を何かに囚われて見ているんじゃないか。

 

でも囚われていたら自覚できないから、それが分からないのだ。

 

孤独に囚われているような気もする。