チカラ無きデスノート

金しか無いオヤジの人生折り返しブログ

生き甲斐

 

このブログが好きだ。

何が好きかって、自分が特別扱いされないところが好きだ。

 

このブログを読んでいる人は10人もいないだろう。

だがそれがいい

 

 

自慢話ではなく、昔は自分が特別扱いされることが多かった。

でもそれは人徳者だったからではない。

ただたんに金があったからだろう。

 

金を稼ぐ才能があったのかもしれない。

そうすると人が集まった。

最初は気持ちが良かったような気がする。

 

人が集まるともっと金が集まる様になった。

金は金があるところに集まる。

 

が、あるところを越えたところで、

突然むなしくなった。

 

家も、車も、女も、全てを手に入れた時に、それは突然やって来た。

いや、全てを手に入れた時じゃないな。

”全ては手に入れられないと分かった時”にそれは突然やって来た。

 

家なんて3つも4つもいらないのだ。

車なんて(好きな人はいいが)3台も4台も要らないのだ。っていうか自分で運転しなくなるのだ。

女はいくらいてもいい。

が、いればいるほどむなしくなる。

 

手に入れば入る程、何かが欠けて行くのを実感した。

それはもう、なんとなくではなく、明らかに喪失して行く感じだった。

 

安い言葉で言えば”愛”なんだろう。

愛は無償だ。

でも私には無償のものが何もなかった。

どんどん離れて行った。

どんどん離してしまった。

 

離れすぎて、もう手が届かないと悟った。

 

一生遊んで暮らせる金を持って会社を畳んだ。

最初は海外に行った。

「羨ましい」と言われたが、海外にバカンスに行ったのではない。

逃げたのだ。

 

日本にいるのはあまりにも恐かった。

 

8ヶ月経って帰って来た。

その間に金とは関係無く付き合える人間を精査し、

そして少しづつだが作る事が出来た。

 

そんなに多く無くていい。

だから無償の関係をこれから少しづつ増やして、深くしていきたい。

 

そのために自分も変わらないといけない。

変わったのだろうか。

 

最後幸せに死ねるだろうか。

 

多分まだ20年以上もあるだろう。

まだやり直せる。

 

やり直すことが今の私の生き甲斐なのだ。