ネオヒルズ族に会って来た
六本木で古い友人と打合せ(雑談)することになり、
久しぶりに六本木へ行って来た。
もっと昔の思い出がフラッシュバックするかな、と思ったがそうでもなかった。
5年前までペーペーだった子が、なにやら元気に会社をやっていて、
「まだまだ全然ダメだなお前は」なんて言いつつも、
あぁこれが時代に合っているのかもしれないなぁとか色々思った。
それでそいつはネオヒルズ族(ってかネオヒルズ族ってなんだ笑)ではなく、
普通の奴なんだが、久しぶりの出会い頭に
「ちょっと一人紹介させてください」と言われて、
そのネオヒルズ族という一族の若者と挨拶することになる。
正直人を紹介されるというのは好かない。特に突然紹介してくるのはどうかと思う。
色々頼まれたりするのが嫌なのだ。特に金の無心はもう吐き気がする。
なんというか、人間の汚いところを見るようでため息がでる。
なので「(こいつ事前に何も無く、こんな奴紹介してくるなんてどういう神経してんだ)」とちょっとイラついたのだが、当の紹介された本人(以下ヒルズ君と呼ぶ)は、結果から言うと大変いい奴だった。
友人 「今話題のネオヒルズ族なんですよ、こいつw」
とまぁネオヒルズ族の紹介をまず聞く。
内心「アホかこいつは」と思っていたのだが、
ヒルズ君は「お恥ずかしい限りです」というスタンスで、
ネオヒルズ族なんて呼ばれるのは恥ずかしい、という世間一般的な価値観をちゃんともっているようだったので多少安心した。
その後話していても
「今日は突然ですいません」とか
「久しぶりの再会に水をさしてもうしわけありません」とか
なんていうか
”すごいちゃんとした奴だった”
私の旧友なんかよりずっとちゃんとしているのだ。
まだ30歳行くか行かないかくらいの歳なのに、人付き合いというのが分かっている。
計算高いのか、天性のものなのか分からないが、
人付き合いは後天的に身につけたものが先天的になる、というのが持論なので、
いずれにしても良いことだと思った。
結局なんで紹介されたのかよくわからないまま、
ヒルズ君の仕事の話を聞いていたのだが、
それもわりかしちゃんとしていた。
帰り道調べたら
ヒルズ君に関しては”どこに出しても恥ずかしく無い子”、という印象だったので意外だった。
ビジネスの内容はなんだかオブラートに包んだ大福を食うような、
ぼわぁっとしたものだったが、
まぁ、食ってはいけるんじゃない?というか、
そう思わせるプレゼン能力が高かった。
細かいどうでもいい、当たり前のことを、
なんだかステキに聞かせる。
そういう能力に長けていた。
「ミクロをマクロで説明する奴は、大成しないよ。」
と最後に厳しめの忠告したところ、
我ながら(こんな言い方じゃわかんねぇだろうなぁ)と思いながら抽象的に表現したのだが、
ちゃんと理解して返答してきたので、
正直
「やべぇ、こいつ優秀じゃん・・・」
と驚いてしまった。
結局ネオヒルズ族とはなんだったのか良くわからないが、
若い時に金を持ったくせに、人間がちゃんとしてる、という意味で言うと、
私なんかよりずっとちゃんとしていることは認めざるを得ないのかもしれない。
なんで紹介されたんだろ。。。